終身保険の仕組み

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 終身保険、 文字通り、一生涯にわたって保障する保険です。

払い込み期間はいろいろですが、定年の60歳まで、払い込む保険が多いようです。

貯蓄性が高く、昔は保険料払い込み期間が過ぎて解約すると、解約返戻金は利率1%くらいの金利がプラスされて返ってきました。

しかし、料率が悪くなってからは悪くなっています。

例えば一番保険料が安いと思われる、全労災で30歳の男性が60歳払い込み終了の
終身共済に入ったとします。ばくっと(全労災は災害死亡等の特約がつくので、概算)出すと
月々22900円払って35年間の払い込みが8,244,000円
解約返戻金が約771万円ということで、マイナスです。65歳でもマイナス。70歳になれば、プラスですが、60歳で解約すると損をするということです。
げっ、前はもっと利率が良かったのに、利率が低いからこんなことになって・・・・

もっとも保険は万が一の保障を考えるのであって、預金ではないと怒られる方も多いでしょう。
でも、それはお金があってこそ、
今の低金利、時代、利子もついたほうがいいですよね。
もっとも全労災は非営利企業で、元々死亡保障に重点を置いているので、
解約返戻金はあまり、良くなかったように思います。
同じ保険で保険料が安かったのだと・・・・
でも、高い。

終身保険の金利は0.65%

その中で、利率がいいのが、(本来は言ってはいけない)

 30歳の男性が66歳まで払い込んで死亡したら1000万円の保険金
保障期間は一生涯です。

ライズ
月々の保険料が21640円、総払い込み料が7,790,400円。
払い込みが終わって解約したら8,603,700円。
エクセルの利率の複利計算で年金利約0.65%弱返ってきました。
銀行金利とほとんど同じ計算です。


マイナス金利の今、これだけの金利はなかなか無いですし、お勧めです。
ただし、これは低解約返戻金型なので
途中解約すると解約返戻金が通常の7割になって損です。
もっとも、普通の終身保険はマイナスです。

安い掛け捨てと定期預金の組み合わせは1.3%の金利が必要

掛け捨ての保険を別にかけて基本は預金でお金を増やすという考え方は
メチャメチャ高金利で運用しなければならなくなるので
基本はノーです。

ライフネット生命で30年間の1000万円の定期保険保険料は2031円。
21640円から2031円を引くと19609円です。
これを860万円にするには複利で年1.3%で運用しないと割が合わなくなります。
もっとも月々預金しているのでその分は保障量が減らないといけないんですが、フェアではないです。
もっとも銀行預金は源泉分離課税で20%自動で引かれるのでもう少し運用しなくてはいけなくなりので、
こんなものでしょうか。
終身の保険の解約は一時所得で儲かった金額引く50万円した金額の半分が総合課税されます。
80万円の利益に対して50万円引いて半分で15万円。所得税10%住民税10%で3万円。
80万円の利益に3万円はほとんどかかっていないのと同じでは。

今の時期1.3%近くで運用するのはほとんど不可能ですし、バブルが崩壊してから30年弱、
利率が上がったことは無いです・・・・

ま、おさらいをすると終身保険は保障は終身続くのが終身保険で、気をつけるのは
払い込みの期間と保障の期間、間違っても、1万円の保険金で3000万円の保証が一生涯続くわけありませんから、
そのつもりでいてください。

昔入ったやつなら、それくらい利率がいいだろう、と思われるかもしれませんが、

うちの家内が今から、十数年前に入った利率がいい保険は1万円で1200万円の終身と、
60歳まで入院一日あたり、5000円の医療保険がついていました。某日本の生命保険です。

外資の保険会社に入っても、これは手を付けませんでした。
超お買い得です。(皆さんも古い利率のいい、終身保険には間違っても手をつけてはいけませんよ。)

参考に   もあります。他に同じような商品を出しているのが2、3社あるのでいろいろ比べてみてください。
保険会社によっては利率変動型(運用利率が変動する。)の商品もあるので、
今の低利率の時はそちらのほうが良いのかもしれません。

 

で、次は

定まった期間のみ保障する定期保険です。

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