401Kは得かどうか

ライフプラン・保険の窓口(ホームへ)>生命保険の参考資料>401K

401Kは貯蓄する時は非課税ですが、もらうときに全部課税されます。手数料も年間最低6000円くらいを取られ、なおかつ、凍結されている特別法人税も本来は課せられるはずです。得か損か計算してみました。

サイトマップ

さて、今回は401Kの確定拠出型年金が得かどうかです。

ヤフーで6割の401Kが元本割れと出ていました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120316-00000001-president-bus_all

まあ、この運用状況でプラスになるのは至難の業です。
401K自体では利益を出すのは難しいです。

401Kの手数料は年間6000円

手数料も年間6000円くらいかかっているそうです。
加入する時に国民年金基金連合会に加入手続きとして2300円。これは強制的。

毎月かかる手数料は以下のとおり

1.月に100円。これも強制的。

2.そして、月に63円。資産管理手数料としてこれも強制的。これは年金としてもらう時も。

3.さらに運営管理手数料、これは会社によって違います。
東京海上はお金を積み立てているときは346円/月。年金もらっているとき等その他の時294円/月です。

上記はどの会社を通しても基本は同じです。

東京海上の手数料のホームページ http://401k.tokiomarine-nichido.co.jp/upload/ko-tesuryou.html

ALLabout http://allabout.co.jp/gm/gc/8585/

メチャクチャかかっています。 

1年定期預金で今の金利は0.03%です。
100万円預けて税金考えずに300円です。
6000円預けようと思うと、その20倍、2000万円預けていないと元が取れません。

これは銀行や保険会社によって違いますが、絶対にかかる費用もあるのでそんなに大きく違いません。

銀行手数料無料のスルガでも、年間2000円かかっています。
http://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/service/sonaeru/401k/lineup/dreamlife401k.html

プラス受け取り時の手数料

1.更に、年金もらうときもまず、振り込み手数料が420円取られます。
年金をもらうのは年に一回なんですかね。
毎月もらっていたら、5000円越えます。

2.そして、前述した管理手数料が合計357円。

401Kシミュレーション

個人型
毎月積立額 2万円、
期間     20年間

初回に2300円引かれて、これを20×12で240回なので1回辺りにすると10円。

東京海上の場合、月々509円引かれるので、2万円払っても、入金されるのは19500円未満です。
はじめからお金が下がります。

元本保証型は今0.3%なのでそれを12で割って月当たりの利率を0.025%。20年間毎月運用していくと、481万円弱になります。

2万円かける240ヶ月で480万円払いますから、1万円しか増えません。

さらに、これを10年で運用、手数料と振り込み手数料を引くと(年に一回の振込みにします。でないと元本更に割れます。)10年間で受け取り合計が483万円になります。
手数料が多く利率が0.3%と低いので年金もらいにしてもほとんど増えません。
支払った額より、少ないんです。
ガーンと言う感じです。
これは知りませんでした。

普通に個人のお金で月2万円ずつ、0.3%で積み立てると20%の源泉分離課税を引いても、491万円満期金がもらえるので圧倒的に得です。少なくともマイナスにはなりません。

所得税の節税効果

月々2万円払っていると年間24万円。
住民税とあわせての税率が20パーセントだとその分税金が減るので4.8万円
これが20年で96万円

これを足すと満期金が578万円でプラスになります。

でも、単純に喜ぶ無かれ。
これって税金がかかっていないのでもらうときは必ず税金がかかります。
運用がマイナスであろうがプラスであろうが必ずかかるので注意。
401Kに回した分は所得として全く計算されていないので、もらうときにその金額全てが所得になります。

退職の時の退職所得

勤続年数が長くて、退職金が少ない人は退職時に一時金で受け取ると税金がない場合もあります。
退職所得控除は30年勤続で、800万円+70万円×(30年-20年)で、1500万円。
これを越える分に付いては、退職金として課税されます。
全額です。

578万円が課税されると、退職所得は退職所得控除を引いた分から更に半額になるので半分の289万円に対して課税されます。

195万円を超え 330万円以下なので289万円かける10%引く97,500円=191500
住民税は219万円かける10%かける90%=260100

退職所得は普通は翌年ですが、退職所得はその年に引かれるので10%の早期割引があるそうです。

これを差し引くと合計約532万円になります。

自分の金でやるのに比べて401kでやると約41万円得になりました。
もらう時の退職金によります。
税率がもう一つ上がると苦しくなる。

特別法人税とは 更に税金が・・・

さらに、401kには特別法人税なる爆弾が控えています。
特別法人税の税率 特別法人税の税率は、積立金残高の1.173%です。
特別法人税の内訳は、特別法人税が1%・法人住民税が0.173%です。
これが現在は凍結されているのですが、いつ復活してもおかしくありません。
積立金額全てにかかります。
財政悪化の今日この頃、これを復活させれば税金が増えて喜ぶのは国です。

0.3-1.173=-0.873%
と言う事で毎年の運用がマイナスになってしまいます。
満期金は426万円になります。
節税効果を入れて522万円

税金は40万円なので差し引くと482万円

自分の金でやってた方が良くなります。
運用が良いとこんな事にはなりませんが、この低利率のこの時、この特別法人税いつ復活するかによって、損します。
儲かるのは天下りの役人だけ・・・・・
会社が金をプラスしてくれているのは得かも知れませんが・・・・

401Kは元本が割れる可能性が大です。 

 ライフプラン・保険の窓口(ホーム)